現在の米国マクロ経済状況
- インフレ
7月CPI:前月比+0.2%、総合前年比+2.7%、コア前年比+3.1%。落ち着きつつも、住居・医療・自動車保険が粘着質。
コアPCE(Fedが重視):6月+2.8%(前年比)。次回7月分は8/29公表。 - 成長
4-6月期GDP(速報):年率+3.0%(1-3月▲0.5%から持ち直し)。消費と純輸出の改善が寄与。 - 雇用
7月非農業雇用 +7.3万人、失業率4.2%で横ばい~緩やか鈍化。 - 景気感(PMI)
ISM製造業 48(縮小域、6月49→悪化)。サービス 50.1(かろうじて拡大、雇用指数46.4)。 - 個人消費
6月小売売上 +0.6%前月比、前年同月比+3.9%。7月分は8/15(米東部)公表。 - 住宅
6月住宅着工年率132.1万戸(前月比+4.6%)、一戸建ては弱め。NAHB住宅市場指数は7月33で低迷。 - 金利・金融条件
FFR:4.25–4.50%で据え置き(7/30)。9/16-17会合を前に、先物市場は「9割前後」で9月利下げを織り込み。10年債利回りは概ね4.2–4.3%台。 - 先行指標
コンファレンスボードLEI:6月▲0.3%(H1で▲2.8%低下)。先行き減速シグナルは根強い。 - 相場のセンチメント/決算
S&P500はQ2決算で約8割が予想超、2025年通年EPS+10%見通し。強気論もあるが、関税・コストの警戒も。
総括:成長は反発、インフレは「2%台後半→徐々に低下」へ。雇用は減速気味。Fedは9月利下げが有力視。景気は“軟着陸寄りだが、関税・国債大量発行・長期金利の上振れ”が上値リスク。
今だけ見ていると決して悲観するような状況ではないのですが、彼は財政赤字について言っております。このまま何もしないでいれば日本円と同じようにドルの価値が低下すると。そんな場合どのような戦略が必要なのか、勉強してから次回ご案内します。
彼とは…

レイダリオさん
