1️⃣ FRBの方針転換
- パウエル議長は「インフレは高止まりだが、現状は景気を優先」と発言。
- QT(量的引き締め)停止と利下げ示唆により、金融政策は緩和方向へ。
- 背景には、米国経済の減速懸念と、政府の金利負担軽減(財政配慮)も。
👉 結果:流動性回復・株式市場に追い風
2️⃣ 財政赤字の拡大(構造的リスク)
- 米国の連邦債務は35兆ドル超(GDP比130%以上)。
- 年間赤字は2兆ドル規模で、利払いだけで1兆ドルを超える。
- 高齢化・防衛費・社会保障費が増大し、「財政赤字は止まらない構造」。
👉 FRBが利下げしても、長期的には通貨価値下落・ドル安要因。
3️⃣ 米中関係の緩和
- 対立緩和(関税・輸出規制緩和、投資制限の緩和)が進めば、
サプライチェーン安定化+企業収益回復で株式にプラス。 - とくに恩恵を受けるのは:
- 半導体、電装・EV、エネルギー、物流、素材分野。
👉 短期的には**世界株式の上昇(リスクオン)**の引き金となる。
4️⃣ インフレと通貨価値
- FRBの緩和姿勢・財政赤字拡大 → 実質金利低下・ドル価値希薄化
- 通貨の信認低下局面では、“実物資産”が相対的に価値を持つ。
- 金、銀、資源株、不動産、再エネ・防衛関連。
5️⃣ 投資家にとっての示唆
| 資産クラス | 短期 | 中期 | 長期 |
|---|---|---|---|
| 株式 | 景気優先+米中改善で上昇 | バブル化リスクも | インフレで実質価値は目減り |
| 債券 | 利下げ初期は上昇 | 財政悪化で長期金利上昇 | 信用リスク拡大 |
| 金・銀 | 不確実性・ドル安で上昇 | 継続的ヘッジとして有効 | 通貨信認低下局面に強い |
| ドル/円 | 利下げでドル安傾向 | 日本の緩和次第 | 長期では円高圧力も |
6️⃣ 結論:今は「株+金」の時代
- FRBの緩和 × 財政赤字拡大 × 地政学リスク=名目資産バブル+通貨の希薄化
- 戦略としては:
- 株式で成長を取りに行きつつ
- 金で通貨・信用リスクをヘッジするのが合理的。
金、銀、白金はいずれも上昇していますが、金は万能ですね。ただ現状加熱気味なので、調整があれば買い増ししようかと思っています。
米株式市場は、中国問題はあるものの追い風状況のようです。ただし現在1ドル150円くらいなので、円で米国株を購入する場合の為替差損も考える必要があります。いつも言っていますが、私のような素人は、やはりIDECO、NISAでの長期、分散積み立てが安心です。
